市場の花

市場に花が並びだした
この重い雲こそ、これこそが最後の冬雲か やり残した名残惜しさももぉどうでもいい
モノクロの季節 閉め切った窓 逃れられない名残惜しい温もり 青ざめたハート 
その最後の重い雲が行ったなら おさらばしよう 君を元に帰そう


有り得ぬ偶然の妄想

川の底のトンネルを抜けて 真向かいの雑草林に潜みたい
愛想を尽かしたboomerangのさえずり
沼地に溶ける盗難車
果てしなくもないギザギザの空の尾は地の果てをさえぎり
うめく遠なりの人の音 消えた君らはここには居ない

ALCO DEGURUTIENI